普通の生活ではやる必要がないため、
野球やソフトボールを始めた子が、
結構困惑するのがスライディングかと思います。
特に小学生でも高学年から始めた子は、
背が高くなることで目線も高く怖く感じやすくなるため、
低学年の子よりも習得に時間がかかることが多いのではないでしょうか。
今回は、そんな子たちのための練習方法の紹介をしたいと思います。
Contents
まずは、スライディングが上手い子の動画を撮る
まず最初に、チームの中でもスライディングが上手い子の動画を撮影し、
スロー再生で、どのような形でスライディングをしているか、
目で見て、理解してもらうところから始めます。
もちろん、この段階で、すべてを覚えて真似をする必要はありません。
初めてスライディングをするときは
そもそも何をすればいいかわからない状態なので、
まず、映像でざっくり、こんな感じかな?ということを頭に入れてもらいます。
次に、砂場、布団など軟らかいものの上で練習
映像を何となく理解をしたら、
次に行うのは砂場や布団の上での練習です。
体育館でマットが使えると、この次の練習も一緒にできてより良いです。
この段階では、長い距離の助走はいりません。
まず、不格好でもいいので片足を曲げて(できれば左足、絶対ではない)
もう一方の足を伸ばす感覚をつかむ練習をします。
本当であれば、おしりはつかない方がいいとか、
手をつくと危ないとか、注意をしたほうがいいことはたくさんありますが、
まずは地面に体をつける感覚をつかむことを優先させてください。
フローリング、体育館で練習
自分が当時住んでいたアパートは縦長の部屋だったので、
子どもが滑るには結構十分なスペースがありました。
ですので、布団で何となく感覚をつかんだ息子は、
誰に言われることなく、ある日家に帰ると勝手に滑ってました。
あー、こういうの、小学生のころ体育館でやっていたなぁ。。。
と思いながら見ていたのですが、そんなに痛くなくスーッと滑られるため、
怖がらずにカッコいい形に挑戦できるようで、みるみる上達していきビックリ。
自分はスライディングができるようになってから
体育館掃除などの際に滑って遊んでいましたが、
初期段階にこれをやるのが一番効率的なのかもしれませんね。
あと、息子にはこの段階でも定期的にうまい子の動画を見せていました。
頭の中のイメージは時間とともに薄れたり変化したりしてしまうものなので、
理想状態のイメージを強めながら進めていくとより習得が早くなると思います。
グラウンドとフローリングを繰り返す
フローリングで上手く滑られるようになると、
ある程度はグラウンドでも滑られるようになります。
しかし、摩擦力の差が激しいため、理想通り滑られなかったり、
痛みで形が崩れてしまったりします。
ですので、グラウンドデビュー後も上手に滑られるようになるまでは、
フローリング練習を継続することをお勧めします。
少年野球やソフトボールの現場では、
体育館を使うことが難しい場面もあるかと思います。
体育館を使っているクラブの指導者とコンタクトを取って、
練習開始前のキレイな恰好で、
初めての子だけでも使用させてもらえるといいですね。
最後に
スライディングが出来ないと、ケガをする可能性が高くなりますし、
守備に就いている相手にケガをさせる可能性も出てきます。
全員がキレイなスライディングをできるようにしてあげたいですね。
※文中に出てきた、できれば左足を曲げる理由
どちらでもできるが一番いいのはもちろんですが、
本塁突入をする際、タッチをかいくぐって手でホームベースを触るという
技術が必要になります。
このとき、キャッチャーのミットからの距離をできるだけ遠くにするには、
左手で触ることになります。
ですので、どちらから出来るようにするのがよいか、ということについては、
左足を曲げる方が良いということになります。
また、絶対ではない、と書いたのは、本人のクセのようなものなのか、
左右の初期レベルの差が激しいことがあるからです。
右足を曲げた方がある程度形になっているのであれば、
そちらをまずは固めてあげて、もう片方を地道に練習する、という流れの方が、
試合に少しでも出してあげやすくなりますし、良いのではないかと思います。