12月になりまして、
各チーム6年生の引退イベントが始まっている時期かと思います。
新チームへ移行し、
初めて試合に出る子もたくさんいることでしょう。
今日は、そんな新しくなったばかりのチームにオススメできる、
試合でのバッティングについて書きたいと思います。
初めて試合に出る子に求めることは何でしょうか?
初めて試合に出る子たちに求めることは何でしょう?
いきなりヒットやホームランを期待する人はいないと思います。
求める形は色々あるかとは思いますが、
おそらく、多くの人が「三振でいいから思い切り振ってきて欲しい!」
と思っているのではないでしょうか?
しかし、実際はどうかというと、
ボール球を振って、ストライクを見逃して、いつの間にか三振して…
周りも本人も結果に対して「あー、、、」と落胆する。
こんなことが起きているのではないかと思います。
思い切り振れないのはどうして?
初めて試合に出る子たちは、
「せっかく試合に出られたからいい結果を出したい」
「いい結果を出すには、打席では、積極的にいかないといけない」
「でも、ボール球は振ったらいけない」
「2ストライクに追い込まれたら何とか当てないといけない」
上記のように、何とかいい結果を出そうと、
どんな場合に、どんなことをしないといけないということが
沢山頭の中をぐるぐるぐる巡っています。
このやるべきことをたくさん頭に浮かべてしまうことが、
体の動きを悪くし、思った通りの行動ができない
根本原因になっているのだと思います。
では、たくさんの事を考えないようにするには?
新しく試合に出る子にだけ、
一つの事のみ考えさせるさせるというのは意外と難しいものです。
何故なら、どうしてもその試合の他の選手の様子が入ってくる為、
視覚や聴覚から新しい判断基準がどんどん入ってきてしまうからです。
それでは、どのようにすれば、
「三振してもいいから思い切り振る」ということのみ、
集中することができるのでしょうか?
その方法とは、チーム全員同じルールで試合に臨むというものです。
具体的に言うと、①ストライクは全部振る。②ボールを振ってもOK。
というルールです。
このルール、私の息子のチームのコーチが考えてくれました。
「ボール振ってもいいからストライクは全部振る!
見逃ししたら罰ゲームで腕立て10回!」
という声の下で練習試合に臨みまして、みんなバンバンしっかりスイング。
5回までの試合で見逃し何と2球(笑)
大事なのは、大人が全員「ボールを振っても全然OK!」の
空気をちゃんと出すことです。
この試合でもワンバウンドや頭の上を打つ子もいましたが、
全然OKをとにかく大人側で徹底しました。
この空気感だと、初めて試合に出るこもやるべきことが
「思いっきり振る」の一点に絞られます。
実際この試合では、入部から日が浅くあまり試合に出たことが無い子に、
積極的に振っていった結果の初ヒットが生まれまして、
めちゃくちゃ盛り上がりました。
副産物もあります
このやり方は、初めての試合に出る子以外にもいい影響があります。
多少のボール球でもガンガン振っていくので、
ここは当たる、当たらない、飛ばせる、飛ばせないということを
理解するための経験値を積むことが出来ます。
以前、どなたかが全振りフリーバッティングというのを紹介されていまして、
これをやると選球眼が良くなるという話をされていました。
今回紹介した、「試合で見逃し禁止ルール」も、同じ効果がありそうです。
さらにもう一点。
この時期は、まだまだストライクが入らない子が多いです。
試合がテンポよく進むという経験は、
初めてピッチャーをする子にとって自信になるものです。
練習試合の前にチーム通しで申し合わせて、
ここまで極端でないにしても、
積極的にストライクを振っていくようにした方が、
同じ時間でも子どもたちの成長の幅が大きくなるのかなと思いました。
どうせ同じ時間を使うなら、
子どもたちがより成長できるような指導をしたいものですね。